雨の湯布院、「金鱗湖」の傍にて。
引き続き、「大分」報告〜
「さおりちゃん、ドライブいこうえー(ドライブ行こう)」
結婚式前は、友人代表のスピーチやら、着る服やらで、ワタワタしていた私でしたが。
それが終わったとたん、気が抜けたようにダランとしている私を
母が引っ張り出さないわけがありません。
母は根っからのドライブ好き
ひとりでもちょくちょく100キロくらいは軽く飛ばし、お出かけするのが趣味です。
車を運転しだすと、気分がよくなるらしい。
こういう趣味があって、よかったとは思うのですが・・・。
一方、私はというと、大の乗り物苦手
母の運転なら慣れているとはいえ、長時間の車はフツーに酔います
そんなダッラーンとしている私を助手席に、
母は鼻歌まじりに上機嫌でハンドルを握るのです。
大分は車でちょっと走ればいろんな観光地があります。
今回は母がずっと行きたかったという場所を何件か回りました。
ここは上の写真に引き続き、湯布院「金鱗湖」です。
湯布院は私がお気に入りなので、寄ってもらいました。
いきなり草むらから出てきたあひるさんたちが、私の前を先導するように歩き出しました。
蒸気で水面はうっすらと幻想的です。
かわいかったので、パシャリ
ここは大分の竹田、「白水の滝」の休憩所。
その前に「白水ダム」を観にいったのですが、
観光地とは言いがたい穴場も穴場のスポットなので、
ただそのダムだけを観に、山の中をグネグネ〜〜。
美しさに癒されつつ、帰りもグネグネ〜。
車でかなりグッタリの私は、なんとかここで下ろしてもらい・・・
休憩したのでした(笑)
昔は九十九の飛泉があり、百にひとつ足りないことから、
「白水」となったらしい〜、その源泉をコクリ。
冷たくて、生き返るようでした
藁葺き屋根の休憩所での、昼食。囲炉裏が情緒漂います。
「こんな贅沢な〜」っていったら、地元のおばちゃんから、
「なにが贅沢なんか〜、こんなんあたりまえやわ〜」
って返ってきました。
母もすっかり気に入った様子で、きょろきょろしています。
こんなランチも650円。
やっぱり贅沢です。
母がやっと念願のところにいけたと大満足。
雨の中の日田。「豆田町」
大分市から100km近く。
重要伝統的建造物群保存地区に指定されているらしい。
日本原風景を残す町並みに、しばしの探索です。
お雛様や下駄が有名で、あちこちのお店にその様子が伺えます。
今回は結婚式で友人に会う以外は、ほとんど母との時間に当てました。
ニコニコしている母をみて、こういう機会を与えてくれた友人に改めて感謝しつつ
母がよく電話をかけてきては話す、我が家の銀杏。
母の小さい車がめり込んでいるようにみえます。
今回も帰って一番に驚いたのですが・・・
私が二十歳の誕生日に祖母から苗でもらった銀杏は、
めきめきと大きくなっています。
この間帰ったときは、まだ確か一階くらいの高さだったのに・・・。
「おかーさん、これそろそろ、お隣さんにじゃまやない?」
そういう私の発言に、
「形がわるくなるから、いやなんよ〜」
と、でも仕方ないかな、切るかな、とかモゴモゴいってる母が笑えます。
また帰る頃には、また銀杏が大きくなっているだろうな。
そう思いながら実家を後にしました。
いつもと変わらず、また母と長電話をし、
今日もまた東京での一日が終わります。
大分を故郷と感じる自分と母の後姿と、大きな銀杏。
友人の笑顔にも見送られながら、
後ろ髪を引かれる思いを味わった梅雨の帰省でした。