2016.03.14 Monday
色遊びからはじめる 水彩色鉛筆レッスン帖
私の祖母は、母を双子で出産した。
いまから、70年近く前の話。
出産時、母は生きて、もう片方の赤ちゃんは死んでしまったという。
そのときの状況はわからないが、
いまの双子のお産と比べものにならないほど、
戦後のそのとき、確実に環境が整っていなかったことだけは容易に想像できる。
祖母は自分が双子を身籠っていたと
知っていたのだろうか、
その体で子どもたちのために、
闇雲に働いていたのだろうか。
私は幼少期の多くを祖母に育てられた。
私がかなりのおばあちゃんっ子だったと同時に、
祖母も私に対して、親バカならぬ祖母バカだった。
祖母は私のことを「さおりは賢い、さおりは優しい」というもんだから、
幼いころは本当に自分が賢いと思っていた。
いまは賢いかどうかはさておき・・・
祖母の気持ちに沿いたいと、がっかりさせたくないといつも思うのだ。
私は祖母を想えば、いつも初心に戻ることができる。
祖母は私にとっての人生の計だ。
昨年私は、祖母と同じように、双子を身籠った。
そのときまた改めて
「ああ、私は、ばあちゃんの孫なんだ」
と嬉しく思った。
いま、病院という安心できる恵まれた環境で
退屈だとかいいながら、双子の出産を待ち、のんびりと朝から、こういう文を書き、外を眺めている。
いまお腹を蹴り、元気だよと伝えてくれるこの子たちの小さな命も
祖母の時代だときっと消えてしまう儚いものなのかもしれない。
2つの命を繋ぐ、祖母からの贈り物、
大事にしたいと心から思う。
今日は3月14日、
祖母の14回目の命日だ。
明後日、3月16日、
「色遊びからはじまる 水彩色鉛筆レッスン帖」KINA(玄光社)が発売される。
ビギナー向けの水彩色鉛筆の本だ。
祖母が亡くなってから、わたしは大好きだった絵を描き始めた。
祖母は私の絵を知らない。
かわいいもの好きだった祖母に、
見せてあげたかったな。
でもきっといまみてくれてるんだろうなあ。
私自身の初めての著書になります。
お腹の双子ちゃんと一緒にギリギリまで、
今世紀何番目かにがんばりました(^.^)
たくさん絵の入った、かわいい本になっています。
いま流行りとかなんとかの、ぬり絵もついてます(^.^)
もし水彩色鉛筆にご興味のある方、
なにか絵を初めてみたいな、
でもなにからしよう?って方、
私の絵がけっこう好き!(笑)という方、
もしよかったら、気分転換の材料にほんわかして頂けたら幸いです(^.^)
【Amazon】
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【玄光社ホームページ】
http://www.genkosha.co.jp/gmook/